才能は大学の頃ドブに捨てました。
高校までは勉強熱心だった僕ですが、受験失敗を機に自己肯定感が急落し、それに伴う行動であらゆる価値観が崩壊し、色々あって今に至ります、よしだです。
今日は才能とか努力とか、自己肯定感に関するはなし。
「私、才能ないから」
「俺、馬鹿だから」
「アナログ人間だから」
こうしたネガティブな自己定義を口癖のようにしている人は、意外と多い気がします。
あなたも冗談交じりに言ったことがあるかもしれませんが、実はこれは非常に危険な習慣です。
なぜなら、人は自分を定義したとおりに振る舞う性質を持っているからです。
これは心理学で「ラベリング理論」と呼ばれるものに関連しています。
この現象がどのように作用するのか、具体例を交えながら深掘りしていきます。
ネガティブな自己定義が自己実現するメカニズム
例えば、あなたが「私、才能ないから」と口にしたとします。
すると、脳はその言葉を自己暗示のように受け取り、「才能がないこと」を前提に行動しようとします。
1. 思考停止の習慣がつく
「私、才能ないから」と言うことで、難しい問題に直面したときに考えるのをやめてしまいます。
本来ならば、「どうすれば解決できるか？」「この問題の本質は何か？」と頭を働かせるべき場面でも、「俺は馬鹿だから考えても無駄」と思い込み、問題解決を放棄してしまうのです。
2. 学習機会を失う
「才能ないから」と言ってしまうと、新しい知識を得る努力もしなくなります。
例えば、読書をして知識を増やしたり、勉強してスキルを磨いたりすることを避けるようになります。結果として、ますます知識や経験が不足し、本当に思考力が低下してしまうのです。
3. 周囲の評価が低下する
人は言葉によって相手を認識します。つまり、「私、才能ないから」と言い続けていると、周囲も「この人は才能ないんだな」と認識し、それに基づいた扱いをするようになります。
あなたに難しい仕事や重要な役割を任せなくなるため、成長の機会がどんどん減ってしまいます。
ネガティブな自己定義をポジティブに変える方法
ネガティブな自己定義を続けていると、知らず知らずのうちに自己成長を阻害し、可能性を狭めてしまいます。しかし、これは習慣の問題であり、意識的に変えていくことが可能です。
では、どうすれば「俺、馬鹿だから」「私、才能ないから」といった言葉をポジティブなものへと変えられるのでしょうか？
1. 言葉を変えるだけで行動が変わる
「自分は〇〇だから」という言葉を、意識的にポジティブなものに置き換えてみます。
例えば、
❌「私、才能ないから」
✅「努力すれば伸びる」
❌「俺、馬鹿だから」
✅「俺はまだ学んでいる途中だ」
❌「アナログ人間だから」
✅「少しずつ新しい技術に慣れていこう」
❌「もうおっさんだから」
✅「経験があるからこそ、新しいことに挑戦できる」
言葉を変えるだけで、脳の受け取り方が変わり、自然と行動も変わっていきます。
2. 「できる証拠」を集める
「自分は〇〇だからダメだ」と思うとき、人は無意識に「ダメな理由」を探してしまいます。これを逆転させるために、「自分にはできる」という証拠を集める習慣をつけると良いです。
✅ 成功体験を思い出す
過去に何かを達成した経験を振り返り、「自分はやればできる」と実感することが大切です。
✅ 小さな成功を積み重ねる
「本を1冊読んだ」「知らなかったことを調べてみた」など、小さな成功を自分で意識することで、「自分は成長できる」という自己認識が生まれます。
3. 成功者のマインドを取り入れる
成功者は、決してネガティブな自己定義をしません。彼らは「今はできないけど、学べばできる」と考えています。
例えば、有名な起業家やスポーツ選手は、最初から才能に恵まれていたわけではありません。彼らは「自分は成長できる」と信じて行動し続けたからこそ、成功を掴んだのです。
✅ ポジティブな言葉を口に出す
成功者のマインドセットを取り入れるために、ポジティブな自己定義を口にする習慣をつけましょう。
「自分は伸びる」「自分には可能性がある」と言葉にすることで、行動が変わり、結果がついてきます。
4. 環境を変える
人は周囲の影響を強く受けるため、ネガティブな自己定義をしてしまう環境から抜け出すことも大切です。
✅ ポジティブな人と付き合う
成長意欲のある人と関わることで、自分も前向きなマインドになりやすくなります。
✅ 新しいコミュニティに入る
興味のある分野の勉強会やオンラインサロンに参加することで、「できる人たち」に囲まれる環境を作りましょう。
小まとめ：言葉を変えれば、人生が変わる
ネガティブな自己定義は、無意識のうちに行動を制限し、成長を妨げてしまいます。しかし、言葉を変えるだけで、少しずつ行動が変わり、結果として人生も変わっていきます。
まずは 「俺、馬鹿だから」「私、才能ないから」 といった言葉を 「まだ学んでいる途中」「努力すれば伸びる」 に変えてみましょう。
小さな一歩が、大きな変化を生み出します。
次のセクションでは、「ポジティブな自己定義」を習慣化するための具体的なトレーニング法を紹介します。
ポジティブな自己定義を習慣化するトレーニング法
意識的なトレーニングで、ネガティブな自己定義をやめられたり、逆にポジティブな自己認識を育てることができたりします
思考の癖は一朝一夕で変わるものではありません。しかし、毎日少しずつ取り組めば、ポジティブな自己定義が自然と身につくようになります。
ここでは、ポジティブな自己定義を習慣化するための具体的な方法を紹介します。
1. 「言葉のフィルター」をかける
まずは、自分が日常的にどんな言葉を使っているかをチェックしましょう。
✅ ネガティブな言葉に注意する
何かを諦めそうになったとき、「どうせ無理」「才能がない」と言っていないか意識してみてください。
✅ ポジティブな言葉に置き換える
例えば、以下のように言い換えます。
❌「私、才能ないから無理」
✅「今はできないけど、練習すればできるようになる」
❌「俺、馬鹿だから分からない」
✅「まだ理解できていないけど、勉強すれば分かるようになる」
言葉を変えることで、思考のパターンも変わり、行動も変わっていきます。
2. 毎日「ポジティブな自己定義」を書く
ポジティブな言葉を「思う」だけではなく、実際に書くことで、脳に定着させることができます。
✅ やり方
毎朝、ノートやスマホのメモに「ポジティブな自己定義」を3つ書きましょう。
例えば、
「私は成長し続ける人間だ」
「私は新しいことに挑戦する勇気がある」
「私は努力すれば結果を出せる」
毎日書くことで、脳が「これは自分の本当の姿なんだ」と認識し始め、無意識の行動が変わります。
3. 「小さな成功体験」を記録する
ネガティブな自己定義をする人は、「できなかったこと」にばかり注目しがちです。逆に、「できたこと」に意識を向けることで、自信をつけることができます。
✅ やり方
毎日、寝る前に「今日の成功体験」を3つ書き出します。
例えば、
「初めてZoom会議に参加して、思ったより簡単だった」
「難しい本を10ページ読んだ」
「いつもより早く起きて、朝の時間を有効に使えた」
どんなに小さなことでもOKです。「成功体験」に注目することで、「自分は成長している」という感覚を持てるようになります。
4. 自分を「成功者」だと思い込む
「成功者だから成功する」のではなく、「自分は成功する人間だと思うから成功する」という心理効果があります。
✅ やり方
毎朝、自分に向かって「自分は〇〇な人間だ」と声に出して言いましょう。
例えば、
「私は努力すれば結果を出せる人間だ」
「私はチャンスをつかむ能力がある」
「私は常に成長し続ける」
最初は違和感があるかもしれませんが、続けていくうちに「自分は本当にそういう人間なんだ」と感じるようになります。
5. ポジティブな環境に身を置く
ネガティブな自己定義を持つ人の多くは、周囲の環境に影響を受けています。
✅ ポジティブな人と付き合う
「どうせ無理」「お前にはできない」と言う人と付き合っていると、自分もそう思い込んでしまいます。逆に、前向きな人と接すると、「自分もできるかもしれない」と思えるようになります。
✅ 成長できる環境に身を置く
勉強会やオンラインコミュニティに参加すると、新しい考え方に触れることができ、ポジティブな影響を受けやすくなります。
✅ SNSの使い方を見直す
ネガティブな情報ばかり見ていると、知らず知らずのうちに影響を受けてしまいます。ポジティブな発信をしている人をフォローし、前向きな情報を取り入れるようにしましょう。
6. 失敗をポジティブに捉える習慣をつける
「失敗＝悪いこと」と思っていると、挑戦すること自体を避けてしまいます。しかし、成功する人は「失敗は学びのチャンス」だと考えています。
✅ 失敗したら、以下の3つを考える
何がうまくいかなかったか？
そこから何を学べるか？
次にどうすればもっと良くなるか？
このプロセスを繰り返すことで、失敗を恐れず、成長する習慣が身につきます。
小まとめ：ポジティブな自己定義は人生を変え得る
ネガティブな自己定義を続けていると、本当にその通りの人生になってしまいます。しかし、言葉を変え、行動を変えれば、少しずつ自分自身を前向きに変えていくことができます。
✅ 今日からできること
- ネガティブな言葉をポジティブに言い換える
- 毎朝ポジティブな自己定義をノートに書く
- 成功体験を記録し、自信を育てる
- 「自分は成功する人間だ」と思い込む
- ポジティブな環境を作る
「自分は変われる」と信じて行動を続ければ、数ヶ月後には大きな変化が生まれるかもしれません。
少なくとも、何もしていない時より行動し続けている間の方が自己肯定感は上がりやすい気がします。
ポジティブな自己定義を定着させる「継続のコツ」
ここまで、ネガティブな自己定義をやめ、ポジティブな自己定義を取り入れる方法を解説してきました。しかし、新しい習慣を定着させるためには、「継続」が重要です。
人は長年の思考パターンをすぐには変えられません。最初の数日は意識できても、忙しくなると忘れたり、元のネガティブ思考に戻ってしまうこともあります。
そこで、このセクションでは「ポジティブな自己定義を定着させるための継続のコツ」を紹介します。
1. 「環境の力」を利用する
人間の行動は「環境」に大きく左右されます。意志の力だけで継続するのは難しいので、環境を工夫しましょう。
✅ ポジティブな言葉を目に入る場所に貼る
・「自分は成長できる」
・「私はチャンスを掴む力がある」
・「努力すれば必ず結果が出る」
これらの言葉を スマホの待ち受け画面に設定する、または デスクやノートに貼っておく と、毎日自然と目に入ります。
✅ ポジティブな人と会話する
周囲に「ネガティブなことばかり言う人」が多いと、自分も影響を受けてしまいます。逆に、 前向きな人と話す時間を増やす ことで、自分のマインドセットも変わります。
✅ SNSのフォローを見直す
ネガティブなニュースや批判ばかりの投稿を見ると、気持ちが引っ張られてしまいます。 ポジティブな発信をする人をフォロー し、日常的に良い影響を受ける環境を作りましょう。
2. 「ご褒美システム」で継続を楽しくする
人は「楽しいこと」や「報酬があること」を継続しやすくなります。ポジティブな自己定義を習慣化するために、ご褒美を設定しましょう。
✅ 成功体験を記録し、達成したらご褒美を与える
・1週間ポジティブな言葉を意識できたら、美味しいスイーツを食べる
・1ヶ月続けられたら、新しい服や本を買う
「楽しみ」を作ることで、継続しやすくなります。
3. 「小さな変化」に気づく
変化が実感できないと、「やっても意味がない」と思いがちです。しかし、大きな変化はすぐには現れません。
そこで、「小さな変化」を意識することが大切です。
✅ 1週間前の自分と比較する
・「以前よりポジティブな言葉が増えている」
・「失敗したときに前向きに考えられるようになった」
小さな変化に気づけば、「自分は成長している」と実感でき、モチベーションが続きます。
4. 「もし元に戻ってしまったら？」の対処法
どれだけ意識していても、完全にネガティブな思考をなくすことはできません。
✅ ネガティブな言葉を言ってしまったときの対策
・「あっ、今ネガティブなことを言ってしまったな」と気づくだけでOK
・すぐにポジティブな言葉に言い換える
例えば、
❌「やっぱり俺には無理だ」 → ✅「まだ上手くいっていないだけだ」
❌「才能ないからダメだ」 → ✅「練習すれば成長できる」
大事なのは「気づいて修正すること」。完璧を目指さず、「ちょっとずつ良くなればOK」と考えましょう。
5. 目標を「可視化」してモチベーションを高める
ポジティブな自己定義を続けると、最終的にどんな自分になりたいのか？ 目標を明確にすると、やる気が続きます。
✅ 目標を紙に書いて、目に見える場所に貼る
・「1年後には、自信を持って仕事に取り組める自分になる」
・「3ヶ月後には、新しいことに挑戦できるマインドを作る」
毎日見ることで、意識が変わっていきます。
まとめ：「続ける仕組み」を作れば、自己定義は変えられる
ポジティブな自己定義を習慣化するには、「続ける仕組み」を作ることが大切です。
✅ 環境を整える（ポジティブな言葉を目にする・前向きな人と関わる）
✅ ご褒美を設定し、楽しみながら続ける
✅ 小さな変化に気づき、成長を実感する
✅ ネガティブな言葉を言ってしまったら、すぐに言い換える
✅ 目標を可視化して、モチベーションを維持する
最初は違和感があるかもですが、続けていくうちに「ポジティブな自己定義」が当たり前になります。
今すぐできることとしてまずは 「ネガティブな言葉を言い換えること」 から始めてみては？