「ちゃんとしてて偉いね」「気が利くよね」
そんなふうに言われることが多いけれど、
本当はすこし、苦しかったりしませんか?
この記事では、“いい子”でいることに疲れてしまったときに、
自分を取り戻すために必要なたった一つの意識について考えていきます。
この記事でわかること
- なぜ「いい子」でいようとしてしまうのか
- 「人のために頑張る」は本当に素晴らしい
- でも「自分が空っぽになる前に」知っておきたいこと
- 抜け出す鍵は「セルフコンパッション」
- まずは「自分にやさしくする練習」から始めよう
なぜ「いい子」でいようとしてしまうのか
小さいころから、「ちゃんとしてるね」「迷惑をかけない子だね」と言われてきた。
そんな経験が積み重なると、「期待に応えること=正解」になっていきます。
そのやさしさは、たしかに素敵なこと。
でも、自分の気持ちが後回しになってしまっていないか、一度立ち止まってみてもいいかもしれません。
「人のために頑張る」は本当に素晴らしい
誰かのために動けることは、あなたの強さでもあります。
まわりをよく見て、気を遣って、丁寧に接してきたこと。
そのすべてを否定する必要はありません。
でも「自分が空っぽになる前に」知っておきたいこと
いい子でいようとするあまり、
「自分が何を感じているか」「何を望んでいるか」が置き去りになってしまうことがあります。
それが続くと、心の中に“空っぽ感”や“無力感”が残ってしまうことも。
抜け出す鍵は「セルフコンパッション」
セルフコンパッションとは、“自分に対して思いやりを向ける力”のこと。
米国の心理学者 Kristin Neff氏によって提唱され、多くの臨床研究で効果が実証されています。
自分を責める代わりに、「そんな自分も大事にしていい」と認めてあげる力です。
参考:Self-Compassion by Dr. Kristin Neff
まずは「自分にやさしくする練習」から始めよう
・今日、少し疲れてるかも → 早めに休もう
・本当は無理してるかも → 1回、断ってみよう
そんなふうに、頭ではなく心に問いかける練習から始めてみてください。
他人と同じように、自分にもやさしくすること。
それが「いい子症候群」から抜け出すための第一歩です。
まとめ
「いい子」でいることは、たしかに安心で、正解に見えるかもしれません。
でも、自分を後回しにしすぎてしまったとき、
心のどこかが「このままでいいのかな」とつぶやいているかもしれません。
その声に耳を傾けること。
それが、ほんとうの意味で“自分を大切にする”ことにつながっていきます。