子供の頃、ゲームのやり過ぎで水虫になり、それでも軍手をしてコントローラーを握り続けました、よしだです。
最近、夜の冷え込みが厳しくなってきたので、大学時代の友人たちと鍋を囲みました。
具材はネギ、エノキ、つくね、白菜、人参などをたっぷり入れて、豆乳ベースの出汁でじっくり煮込む。
寒い夜に、気の置けない友人たちとバカ話をしながら食べる鍋は、まさに至福のひとときですね。
食後は、懐かしの「桃太郎電鉄(以下、桃鉄)」で深夜まで盛り上がりました。
桃鉄は、プレイヤーが電車を使って全国の駅を巡り、目的地を目指しながら物件を購入し、最終的な資産額を競うボードゲームです。
子どもの頃から親しんできたゲームですが、改めてプレイすると、意外にも投資の本質を学べることに気付きました。
今回は、桃鉄を通じて感じた「投資感覚の重要性」について深掘りしてみたいと思います。
あなたも気づかぬうちに、桃鉄の負けパターンにハマっていませんか?
桃鉄に学ぶ投資の基本──貯金だけでは勝てない理由
桃鉄をプレイしていると、資産の増やし方には大きく2つのタイプがあることに気づきます。
- 手元の現金を貯める戦略(貯金型プレイ)
- 積極的に物件を購入する戦略(投資型プレイ)
かつての友人Tは、ひたすら貯金型プレイを貫いていました。
目的地を目指し、青マス(プラス駅)に止まってコツコツお金を貯める。
なぜ物件を買わないのかと尋ねると、「貯めたお金が減るのが嫌だから」とのことでした。
確かに、1億円を貯めても、1億円の物件を買ってしまうと手元の現金はゼロになります。
そう考えると「損した気分」になりがちです。
その結果、Tは物件を一切購入せず、現金を増やすことだけに専念していました。
一方で、ほかのプレイヤーは収益物件を購入し、資産の拡大を目指します。
最初こそTが最も多くの現金を持っていましたが、次第に逆転されていきました。
なぜなら、桃鉄では「お金を持っているだけ」では勝てないからです。
不動産を持っていれば、何もしなくても毎年数億円の収益が発生するようになります。
つまり、物件を持つことで「お金が勝手に増えていく状態」を作れるわけです。
対照的に、Tは現金をただ持っているだけなので、収益はゼロ。
目的地にたどり着いたり、青マスに止まらない限り、収入は増えません。
結果的に、ゲームの中盤から終盤にかけては、投資型プレイヤーに大差をつけられていました。
この構図、現実世界の「貯金だけする人」と「投資をする人」の関係にそっくりだと思いませんか?
「貯金は安全」は本当か?──資産を増やすために必要な視点
桃鉄のゲーム内では、現金を持っているだけでは資産は増えません。
これは現実の経済でも同じことが言えます。
たとえば、銀行に1億円を預けたとします。
現在の日本の銀行金利は年0.002%程度(2024年時点)。
単純計算で、1億円を1年間預けても利息は2,000円しか増えません。
一方、桃鉄のように収益率10%の不動産を購入すれば、1億円の投資で毎年1,000万円の利益を得られます。
10年後には元本の2倍に増えている計算です。
もちろん、現実の投資にはリスクが伴います。
しかし、何もしないリスク──**「お金を増やす手段を持たないことのリスク」**も無視できません。
貯金だけでは資産が目減りする理由
もう一つ見落としがちなのが「インフレの影響」です。
日本は長年デフレ経済が続いていましたが、最近では物価上昇が進んでいます。
例えば、15年前に500円で買えたランチが、現在では800円になっていることも珍しくありません。
このように、物価が上がることでお金の価値は徐々に目減りしていきます。
仮に年2%のインフレが続くと、50年後には1,000万円の価値が実質約370万円にまで下がる計算になります。
つまり、ただ銀行に預けているだけでは、実質的に資産が減っているのと同じなのです。
「貯金は安全」と考える人は多いですが、長期的に見ると、「リスクゼロ」のつもりが大きなリスクを抱えている状態になりかねません。
桃鉄で友人Tが中盤から圧倒的に負けていったように、現実でも「お金を働かせない人」はじわじわと差をつけられていきます。
では、どうすれば資産を増やせるのでしょうか?
答えは、**「お金を働かせること」**にあります。
「お金を働かせる」とは?──資産を増やすための基本戦略
桃鉄の世界では、収益物件を購入すると、毎年自動的に収入が増えていく仕組みになっています。
これは、現実の投資でもまったく同じ考え方です。
投資の基本は、**「手元のお金を資産に変えて、資産がさらにお金を生む状態を作る」**ことにあります。
単に貯金をするのではなく、お金を「働かせる」ことで、資産を雪だるま式に増やしていくのです。
桃鉄に学ぶ投資の成功法則
桃鉄を例に、投資で成功するための3つの基本戦略を見てみましょう。
1. 収益を生む資産を持つ
桃鉄では、不動産や企業を買うことで、何もしなくても毎年収益が発生します。
これは、現実世界の「不動産投資」「株式投資」「事業投資」などと同じです。
例えば、配当を出す株を持っていれば、企業が利益を出すたびに自分にもお金が入ります。
また、不動産を購入すれば、家賃収入という形で安定した利益を得ることも可能です。
2. 再投資で資産を増やす
桃鉄では、得た収益をさらに新しい物件の購入に回すことで、資産が加速度的に増えていきます。
これは、現実の投資でいう「複利効果」と同じです。
たとえば、年間5%の利回りで運用すると、10年後には資産が約1.6倍になります。
20年後には約2.7倍、30年後には約4.3倍と、時間が経つほど増え方が大きくなるのです。
一方、友人Tのように現金を持ち続けているだけでは、この「資産の増幅効果」を享受できません。
3. お金を「減らすこと」を恐れない
桃鉄をプレイすると、最初は**「手元の現金が減るのが怖い」**と感じるかもしれません。
しかし、実際には物件を購入しても資産全体の価値は減らず、むしろ増えていきます。
現実の投資でも、最初に資金を投じると一時的に手元のお金は減りますが、その後、安定したリターンが得られるようになります。
むしろ、投資をしないことによる機会損失のほうが大きいのです。
この考え方を理解しているかどうかで、将来的な資産の差が大きく開くことになります。
現実でも「投資型プレイ」が必要な理由
桃鉄で勝つために「収益物件の購入」が不可欠なように、現実でも資産を増やすには投資が必要です。
貯金だけでは、インフレによる価値の目減りや機会損失により、長期的に見れば「負け組」になってしまう可能性が高い。
もちろん、現実の投資にはリスクもあります。
しかし、それを恐れて「何もしない」ことが、実は最も大きなリスクなのです。
それでは、実際にどのような投資をすればいいのでしょうか?
次のセクションでは、桃鉄の考え方を応用して、初心者向けの投資戦略を解説していきます。
桃鉄の戦略を現実の投資に活かす方法
桃鉄の世界では、最初に資産を増やすための戦略をしっかり立てることが重要です。
これは現実の投資でも同じで、いきなり大きなリスクを取るのではなく、堅実に資産を増やす方法を選ぶことが成功への鍵となります。
では、具体的にどのような投資戦略を取ればいいのでしょうか?
桃鉄のプレイスタイルをヒントに、初心者向けの投資戦略を考えてみましょう。
1. まずは「青マス戦略」=現金を貯める
桃鉄では、序盤に青マス(プラス駅)に止まりながら現金を増やすプレイが有効です。
これは、現実世界でいう「生活防衛資金を確保する」ことに相当します。
投資を始める前に、最低限の生活費の3〜6か月分の貯金を確保することが大切です。
これがないと、急な出費が発生したときに投資資産を取り崩さなければならなくなり、長期的な資産形成が難しくなります。
ただし、ここで重要なのは、貯めすぎないこと。
友人Tのように、ひたすら現金を貯めるだけでは資産は増えません。
「必要な分だけ確保し、残りは投資に回す」という意識が大切です。
2. 「低リスク物件」=インデックス投資で堅実に増やす
桃鉄の中には、収益率が高いけれどリスクも大きい物件と、収益率は低いが安定して稼げる物件があります。
現実の投資でも、初心者はまず安定した資産運用から始めるのが良いでしょう。
その代表例が「インデックス投資」です。
インデックス投資とは?
インデックス投資とは、市場全体の平均値に連動する投資信託(またはETF)を買う方法です。
代表的なものには、以下のようなものがあります。
- S&P500(米国の主要500社に分散投資)
- 全世界株式(VTなど)
- 日経平均株価やTOPIX(日本市場)
これらのインデックスは、長期的に見ると右肩上がりで成長しており、平均して年5〜7%のリターンが期待できます。
つまり、1億円をS&P500に投資すると、毎年500万〜700万円のリターンが得られる計算です(もちろん変動はありますが)。
桃鉄でいう「安定して収益が出る物件」を買うのと同じ感覚ですね。
3. 「高収益物件」=事業投資や副業で加速する
桃鉄では、収益率の高い物件を持つことで資産を一気に増やすことができます。
これは、現実世界の「事業投資」や「副業」にあたります。
たとえば、以下のような方法があります。
- ブログやYouTubeなどのコンテンツビジネス(初期投資が少なく利益率が高い)
- せどりやネットショップ運営(小資本で始めやすい)
- 不動産投資(キャッシュフローを生む物件を選ぶ)
- スキルを活かしたフリーランス活動(Webデザイン・プログラミングなど)
桃鉄でも、成功するプレイヤーは「手元の現金をただ貯めるのではなく、収益率の高い物件に投資する」ことで、ゲーム後半に圧倒的な資産を築きます。
現実世界でも、単に投資信託を買うだけでなく、自分のスキルやビジネスに投資することで、さらに大きなリターンを狙うことができます。
4. 「カード戦略」=リスク管理を忘れない
桃鉄には、「保険のためにカードを持っておく」という戦略があります。
これと同じように、現実の投資でもリスク管理をしっかり考えることが重要です。
たとえば、以下のような対策を取ると良いでしょう。
✅ 投資先を分散する(1つの銘柄に集中しない)
✅ 「もしもの時のための資金」を確保する
✅ レバレッジ(借金)をかけすぎない
✅ 短期的な値動きに振り回されない(長期目線で投資する)
桃鉄でも、突然のハプニング(貧乏神の悪行やイベント)によって資産が吹き飛ぶことがあります。
しかし、戦略的にカードを持っていれば、そうしたリスクを回避できますよね。
投資も同じで、「何が起こっても対応できる準備をしておく」ことが成功の鍵になります。
まとめ:桃鉄の勝ち方≒現実の資産形成のコツ
桃鉄をプレイしていると、「貯金だけでは勝てない」「資産を増やすにはお金を働かせることが必要」だと気付かされます。
これは、まさに現実の資産運用でも同じことが言えます。
✅ 短期的な貯金は必要だが、それだけでは資産は増えない
✅ インデックス投資などの「安定した資産運用」から始める
✅ 事業投資や副業などで「加速装置」を作る
✅ リスク管理を怠らず、長期目線でコツコツ積み上げる
あなたも、友人Tのように「貯金だけ」を続けるのではなく、
桃鉄の戦略をヒントに、**お金を増やすための「投資型プレイ」**に切り替えてみてはいかがでしょうか?
【補足】もっともリターンが大きい投資とは?
ちなみに、あらゆる投資の中で最も速攻性があり、リターンが大きいのは「自己投資」です。
たとえば、知識やスキルを身につけること。
特に、インターネットを活用したビジネスは、少額の資本で大きなリターンを狙えます。
実際、僕自身も最初は2万円の資金をネットビジネス(物販)に投じました。
すると、1年後には1,000万円以上の利益を得ることができました。
利益率は50,000%…!
桃鉄の高収益物件よりも、はるかに高いリターンですね笑
投資は、何も株や不動産だけではありません。
自分のスキルを磨くことも、最高の投資になり得ます。